『つり丸』で連載中の怪しい雑魚釣り隊の面々と
沖縄の伊江島を訪れた椎名さん。
伊江島に来た理由は
隊員である沖縄居酒屋「海森」ご主人
名嘉元さんの出身地のため。
関東が主な舞台の雑魚釣り隊としては
めったにないスペシャル企画だ。
伊江島でももちろんキャンプをしたけれど、
沖縄に来たら1日1度は
沖縄そばを食べなければ気が済まない椎名さん。
昼食は島でいちばんおいしいと評判の「ままハウス」へ。
出てきた「沖縄そば(大)」はボリュームたっぷりでも1杯500円なり。
「椎名さん、沖縄そばはいわゆる“そば”じゃないんですね」
「麺の材料は、小麦粉とかん水。だから実はラーメンに近いんだ。
そば粉は使ってないから、日本そばとは別物。
でも、昔から「沖縄そば」で通っているために
「そば」を名乗っていいというお墨付きがあるらしい」
「ただし、少し前に小説新潮の取材で
沖縄を回ったときに初めて知ったんだけど
沖縄そばといっても実は色々あるんだよ」
「どういうふうにですか?」
「基本材料はどこも一緒なのに、
麺やダシの感じが島によって違う。
八重山諸島、宮古島、久米島、大東島、
それから本島でも、地域によって
微妙に変わるほど多様なものなんだ」
「椎名さんはどこのそばがお好きです?」
「俺は宮古そば。麺が細いくて
イキオイよく食べられるところがいいな。
それと、材料の他に
沖縄そばの共通点がもうひとつあって
俺はどうしてもそれが気に入らない。
どうにかならないのかと
いつもニガニガしく思ってるんだけど」
「なんですか? いったい」
「なぜかどこもスープがぬるいんだ。
暑いせいかもしれないんだけど、
ぬるい麺だけはなんとかしてほしい。そう思わないか?」
「確かに、暑いところで熱い麺を食うのがうまいですよね」
「そこへ行くと、ここのそばはいいぞ。
珍しくスープがアツアツで。
この前の取材で回った店と比べてもかなりイケる。
ままハウスの沖縄そばはとても貴重。
思わぬダークホースを発見ってとこだな」
珍しくアチチな沖縄そばに大満足の椎名さん。
帰り際の記念撮影にもこころよく応じていました。
さて、どちらが「まま」なんでしょうね。
(レポート:
海仁)